2014年6月27日金曜日

業務システムのクラウド対応(3)

前回、社外からのiPadなどのタブレットやスマホからのアクセスは、さらに
危険が大きいという話をしました。
それはなぜでしょうか?

通常PCを社外で使う場合、ID、PASSワードでロックされています。
最近は社内でもそのようにしている会社が多くなってきています。
もちろんタブレットでもスマホでもロックをかけているかと思いますが、大抵は
4桁のパスコードなどです。

何とかそこを乗り越えられれば、クラウドへのアクセスはブラウザがID、PASS
ワードを記憶している場合が多いでしょうから、簡単にクラウドシステムに入る
ことが出来ます。

もしその中に顧客の個人情報が入っていたら。
機能として個人情報をダウンロードできるようになっていたら。
これはもう個人情報漏えい事件発生です。

このように社外でクラウドシステムを活用するということは、危険を伴います。
だからと言って、クラウドシステムを使うな、ということではなく、危険を
理解した上で、活用するべきである、ということです。

皆さんも自社のシステムの危険がどの程度なのかを理解した上で、システムの
活用を進めてください。



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2014年6月26日木曜日

業務システムのクラウド対応(2)

前回、クラウドシステムには情報漏えいの危険が有るとお話しました。

それはなぜなのでしょうか?
これまでのシステムと比べ、なぜ危険なのでしょうか?

まずこれまで社内で使っていたシステムについてお話します。
これまでのシステムは、社内LANは使っていたかもしれませんが、基本的には
社外からアクセスすることはできなかったはずです。

社外からアクセスできないということは、システムを通じて顧客情報などが
外部に漏えいするということは可能性としてかなり低いということです。

しかし、それがクラウドになるとどうでしょう?
そもそもクラウドは社内にすらデータがありません。
データはネット上にあるサーバに保管されているはずです。
それを社内からも社外からもネットを通じて追記や閲覧をするということです。

どこからでもアクセスできるという便利さは、危険と裏返しです。

ID、PASSワードでクラウドシステムにログインするなら、そのID、PASSワードが
もれれば、誰でもそのクラウドシステムにログインできるということです。

社外からのアクセスということでは、iPadなどのタブレットやスマホから、という
のも大いに考えられると思いますが、これがまた危険を一層増やします。

続きは次回をお楽しみに。



業務システムのクラウド対応(1)

今年のリフォーム産業フェアでシステム関係を見ていると、クラウド対応がもう
当たり前のようになっていました。

iPadやスマホ、それらのデバイスで会社外からも業務システムにアクセスできる。
これはとっても便利です。

しかし、その便利さの裏側には危険も有ると言うことを理解しておかなければ
なりません。
その危険を知った上で、それ以上に便利であるから活用する、という考え方が
必要です。

今回は、クラウドにはどのような危険が有るのかについて、お話したいと思います。


クラウドシステムの危険、これは情報漏えいということに尽きます。
ではなぜ、クラウドシステムだと情報漏えいの危険が有るのでしょうか?

この点について、次回詳しくお伝えしたいと思います。



2014年6月25日水曜日

工務店、リフォーム業者向けの業務管理システム(3)

工務店、リフォーム業者向けのシステムについて書かせて頂いておりますが、
今回で3回目です。

新規参入のシステムの場合、これまであった既存システムとの比較がされるのは
当然です。
比較されるときにまず重要なのが、そのソフトの特徴です。

既にある程度ソフトの数で出ている業界でもある住宅業界です。
何らかのシステムを使っている会社が殆どでもあります。
当然、新しいソフトはこれまでのソフトと比較されるのですから、特徴が明確で
なければ、乗り換えてもらうのは難しいでしょう。
例えば入力がこれまでより簡単にできる。
オリジナルの帳票が簡単に作れる。
このような特徴がなければ乗り換える気にはなりません。

システム会社はどのポイントを押し出すのかを含め、しっかりと特徴付けを
した方がよいでしょう。



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2014年6月24日火曜日

工務店、リフォーム業者向けの業務管理システム(2)

前回からの続きで、工務店、リフォーム業者向けの業務管理システムについて
書いていきます。


工務店と言っても規模は様々です。

システム会社は、新しくシステムを開発したのなら、どのくらいの規模の会社
にその製品を提供していくのか、ということを明確にしていかなければなりません。
前回少し触れたシステム会社は、5人程度の工務店に提供したいというイメー
ジのようでしたが、私には費用が高いという印象でした。

工務店は今も当然何かのシステム(エクセルかもしれませんが)を使い業務を
行っているはずです。
その会社にシステムを変えてもらうためには、ものすごく便利になる、とか、
コストがこれまでよりかからないなどのメリットが必要です。
特に小さな会社に取っては費用はとても重要で、画期的に便利になり、その便利に
なった分、人を他の業務に振り分けられるなどのメリットが無ければ、なかなか
新しいシステムの導入ということにはなりません。

ましてや、現在エクセルを使っていて、費用が発生していない状態だと、新規の
システムへの出費は難しいのが現実でしょう。
そのような事も考慮しながらの金額設定を考えるべきです。


続きは次回をお楽しみに。


工務店、リフォーム業者向けの業務管理システム(1)

先日リフォーム産業フェアが東京ビッグサイトで行われておりました。
毎年見に行っておりますが、今年も例年通り見に行きました。

毎年新しい業務関連のシステムが出展されており、今年も幾つか目新しいシス
テムが登場しておりました。

ある会社のシステムは、営業からアフターまで網羅しているということと、
クラウド対応で、社外からも業務管理システムにアクセスできることがウリ
でした。
このシステムの開発会社は異業種からの参入という事でしたが、住宅産業の
システムにも、異業種のノウハウが入ってくる事自体はとても喜ばしいことで、
このような新規参入企業により、新しい切り口のソフトの登場や、価格の低下
など、ユーザー企業にとっては良い環境になればと思っております。

さて、この新規参入企業の業務管理システムですが、実際に画面を見ながら
触ってみますと、正直に言って、「まだまだだな」という印象です。
基本的な事はもちろん入力できますが、入力項目は全然足りませんし、また
入力した情報をどのように加工して、誰に見せるのか、という視点も足りません。
せっかく入力するのですから、経営陣が気になる情報に加工するくらいのことは
必要です。


続きは次回をお楽しみに。



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2014年6月23日月曜日

身代金型ウイルスへの対策(2)

身代金ウイルスの代表的なものに、「CryptoLocker」というものがあります。
これは、メールの添付ファイルという形でやってきます。
ですので、対処法の第一は、メールの添付ファイルを開くときには最新の注意
をする、というものです。

また悪意のあるホームページからの感染という事もあるようです。
これについては、ホームページにはURL(◯◯.comのようなもの)をきちんと確
認してから閲覧するという習慣を付ける必要があります。
例えば、保険会社からのメールが届き、そのメールに書かれてあるURLにアクセ
スすると、実は悪意のあるホームページに誘導されてします、ということがあ
るのですが、まずは、アクセスするホームページのURLが本当にその会社のURL
であるかを確認してから見るようにしてください。

最後に基本的な事ですが、セキュリティソフトを常にアップロードし、最新の
データにしておくことが重要です。
もし感染しそうになっても、セキュリティソフトが排除してくれる可能性は高
いですから。

身代金ウイルスでも他のウイルスでも同じですが、基本的にはセキュリティソ
フトを最新にし、感染しないようにすることが肝要です。


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身代金型ウイルスへの対策(1)

最近、ランサムウェアという新手のウイルスが流行り始めているそうです。
ランサムウェアと言われるとピンと来ないかもしれませんが、日本語では、「
身代金型ウイルス」と呼ばれています。
身代金?さて何のことでしょうか?

このウイルス、感染するとパソコンを人質に取るそうです。
これもよくわかりませんね。
簡単に言うと、ロックしてしまうそうです。
その上、画面いっぱいに金を要求するメッセージが出るそうです。

これで分かりますね。
パソコンを人質に金を要求する=身代金を要求する
なので身代金ウイルスということのようです。
少し異なる展開のものでは、パソコン内のファイルを人質にするタイプもある
ようです。

このようなウイルスに感染しないようにする、また感染した場合の対処法に
ついて、知っておくべきですが、その情報は次回にお伝えすることにいたします。